勉強はいつから始めればいい?
宅建の勉強はいつから始めればいいのでしょうか?インターネットで検索してみても、様々な意見や情報が書かれているようです。私も初めて宅建を受験しようと考えた時に困りました。よく見かけた意見はコチラです。
- 勉強時間の目安は300時間
- 1日3時間も勉強すればOK!
- 集中すれば3か月で合格できる!
他の法律系の資格試験の経験がある人、学生時代に法律関係の勉強をした人なら「3か月前から勉強すれば間に合うでしょ」、「学生時代はもっと勉強してたし」でも問題無いかもしれません。
しかし法律系の資格試験は初めてという人や、久々に勉強する社会人といった人には難しいのではないでしょうか。
必要な勉強時間を逆算する
まずは勉強に集中して取り組むことができる時間は1日に何時間取れそうですか?(とりあえず通勤時間などのいわゆる「すきま時間」は除いてみてください)勤務時間、通勤時間、食事、風呂、トイレ、睡眠時間。それに毎日ではなくとも家事の時間(自炊、掃除、洗濯など)以外の時間で勉強に充てることができるのはよくて2、3時間といったところではないでしょうか?
休日なら5、6時間くらいでしょうか?もっとできる!という人もいるかもしれません。しかし勉強する習慣から離れていた人は難しいのではないでしょうか?ましてや家族がいるなら自分の勉強だけに時間を使うのは難しいかもしれません。ではここで、ざっとですが簡単に計算してみましょう。1日2時間、休日5時間勉強するとして計算します。(1か月を30日、休日を8日として3か月間)
((1日2時間×30日)+休日追加分(+5時間×8日))×3か月=300時間
宅建合格に必要と言われている勉強時間300時間ギリギリです。しかも毎日計画通りコンスタントに勉強できるでしょうか?ではもう少し勉強時間を増やしてみましょう。1日3時間です。
((1日3時間×30日)+休日追加分(+5時間×8日))×3か月=390時間
これで必要とされる勉強時間にだいぶ近づきました。しかしいままで勉強習慣が無かった人が休日に5時間勉強できるでしょうか?私はできませんでした…。(試験直前で6時間ほどでした。気力と集中力が続かない)
しかも残業が多い日が続いたり、風邪などで体調を崩したり。家族が大きな怪我や病気に見舞われた時にはそのサポートなど「自分の体調管理ぐらいできている!」と思っていても何が起きるか分からないものです。
私は以前、夏に虫垂炎で一週間入院し受験申込みを見送りました。(もちろん勉強不足もありましたが…)3回目受験の時は肩を痛めました(いわゆる〇十肩)。半年は痛みでまともに睡眠がとれませんでした。ただ救いは左肩でしたので字を書くのには困らなかったことでしょうか。もしも右肩だったら…。
それに勉強に飽きることも気分転換をしたい日もあるでしょう。という訳で勉強時間には「必要と言われている勉強時間(約300~400時間)」+「余裕を持たせる」ことを考えましょう。そして自身に必要な時間を逆算して、いつから勉強を始めるかを考えるとおのずといつ頃から勉強を始めれば良いか分かると思います。
早く始め過ぎてもダメ!
「それなら早く始めるにこしたことはないよね!」と考えた人、ちょっと待ってください。少なくとも受験しようと考えている年のテキスト・問題集が有名な出版社から発売されているのを確認してからにしてください。
早い方が良いだろうと9月や10月にその時点で発売されているテキストや問題集を買って、翌年10月に受験するのは止めた方がいいです。毎年1、2月頃に新しいテキストが出揃うのでそれらを書店で見比べて自分に合ったものを購入し、それから勉強を始めても十分間に合います。
宅建試験は1問のミスで泣かされる試験です。費用を節約するため古書店で安く購入したり、譲って貰った古い問題集を使ったがために、法改正部分で1点失点し、万が一試験に落ちてしまったりしたら…。テキスト・問題集は法改正の関係で、毎年マイナーチェンジされているため、できる限り最新のものを購入しましょう。