2024年に公開された『マッドマックス:フュリオサ』は、ジョージ・ミラー監督による大人気シリーズの最新作です。本作は前作『マッドマックス怒りのデス・ロード』の前日譚として位置づけられ、シリーズ屈指の人気キャラクター、フュリオサの若き日を描く物語です。評価の高い前作のDNAを受け継ぎながら、新たな視点でマッドマックスの世界を深く味わえる一作に仕上がっています。
基本情報
- 公開年:2024年
- 原題:『Furiosa: A Mad Max Saga』
- 監督:ジョージ・ミラー
- 脚本:ジョージ・ミラー、ニコ・ラサウリス
- ジャンル:アクション、アドベンチャー、スリラー
- 上映時間:148分
- 配給:ワーナー・ブラザース
映画『マッドマックス:フュリオサ』の配信一覧
本作はAmazon Prime Video、U-NEXT、NETFLIXなど複数の動画配信サービスで視聴可能です。
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- NETFLIX
- J:COM STREAM
- TSUTAYA DISCAS
※情報は2025年9月時点のものです。配信状況は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトで確認してください。
あらすじ
舞台は文明が崩壊した世界。緑豊かな土地で母親と平和に暮らしていた少女フュリオサは、果実を摘みに出た森でバイカー軍団に拉致されてしまいます。彼女を捕らえたのは、残忍な暴君ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)。母親メリー・ジャバサの死を目の当たりにしたフュリオサは、復讐と故郷への帰還を固く誓います。
狂気に満ちた世界で生き抜く術を身につけていくフュリオサは、やがてイモータン・ジョー率いるシタデルの大隊長にまで上り詰め、壮絶な戦いの中で自らの運命を切り開いていきます。
個人的評価:★★★☆☆(3.0/5.0)
個人的な評価は3.0点です。前作からの主人公変更には賛否両論あるようですが、個人的にはこの挑戦は成功だったと感じています。本作は前日譚なので、シリーズを全く知らない人でも予備知識なしで楽しめます。もちろん、前作を鑑賞済みの人は「あの場面につながるのか!」という発見が随所にあり、より深く楽しめる構成になっています。
主要キャスト(キャラクター)
- アニャ・テイラー=ジョイ(フュリオサ) 後のシタデルの女性大隊長
- クリス・ヘムズワース(ディメンタス) バイカー集団を率いる将軍
- トム・バーク(ジャック) シタデルのウォー・ボーイズを率いる警護隊長
- ラッキー・ヒュー(イモータン・ジョー) シタデルの占領者
映画『マッドマックス:フュリオサ』の5つの見どころ
1.前作との繋がりと違い
『マッドマックス:フュリオサ』は『怒りのデス・ロード』の前日譚ですが、単体でも十分に楽しめる作品として設計されています。前作を観ていなくても理解できるストーリー構成になっている一方で、観た人には「あの場面につながるのか!」という発見が多数仕込まれており、二重に楽しめる構成です。特に『怒りのデス・ロード』を再鑑賞してから劇場に向かうと、物語のつながりがより鮮明に感じられるでしょう。
2.圧倒的な世界観
荒廃した未来世界の描写は、前作以上に詳細かつ独創的です。独特の衣装デザイン、車両のカスタマイズ、そして荒野の風景すべてが、この映画独自の世界観を構築しています。ジョージ・ミラー監督の卓越した映像センスにより、荒廃した世界が美しくも恐ろしい映像として描かれています。特に、オーストラリアの広大な砂漠を背景にしたシーンは、まるで絵画のような美しさです。
3.改造車バトルの進化
シリーズの代名詞とも言えるカーアクションは、今作でも健在です。砂煙を巻き上げながら疾走する改造車、爆発的な轟音、狂気じみた戦闘スタイル――すべてが観る者を非日常へ引き込みます。過去作よりもさらに進化した車両デザインと、バイク軍団による集団戦術。まるで生き物のように蠢くバイクの群れは、ディメンタス将軍の狂気と支配力を象徴しています。
特に注目すべきは、徹底した実写スタントと最小限のCGへのこだわり。ジョージ・ミラー監督は『怒りのデス・ロード』で証明したように、観客が“本物”を感じられる映像にこだわり抜いています。
4.アニャ・テイラー=ジョイが演じる若きフュリオサ
『クイーンズ・ギャンビット』で注目を集めたアニャ・テイラー=ジョイが、若きフュリオサを見事に演じています。台詞が少ないながらも、その強い眼差しと、絶望の中でも決して折れない精神を体現。過去作でシャーリーズ・セロンが築き上げたフュリオサ像を尊重しつつ、若さゆえの脆さや葛藤を繊細に演じきっています。
5.クリス・ヘムズワースの怪演!ヴィランの存在感
『マッドマックス』シリーズはこれまでも「イモータン・ジョー」など個性的な敵キャラクターを生み出してきましたが、本作の敵もまた、フュリオサの人生を大きく変える存在として強烈な印象を残します。
『マイティ・ソー』のイメージが強いクリス・ヘムズワースが、まさかの悪役を熱演。彼の肉体美とカリスマ性が、ディメンタスの狂気的な存在感を際立たせています。ただ残酷なだけでなく、支配欲とカリスマ性を併せ持つ存在として描かれます。
こんな人におすすめ
・『マッドマックス』シリーズのファン
・迫力あるアクション映画が好きな人
・強い女性キャラクターが好きな人
・社会の崩壊や復讐をテーマにしたディストピア作品が好きな人
・ジョージ・ミラー監督のファン
・クリス・ヘムズワース、アニャ・テイラー=ジョイの新たな魅力を発見したい人
・気になる点
R指定の作品ではありませんが、過去の『マッドマックス』シリーズ同様に暴力的なシーンが多く含まれています。苦手な人やお子さまと一緒に観る際はご注意ください。
まとめ
元々『マッドマックス』シリーズは未見でしたが、クリス・ヘムズワースが出演するということで事前に過去作を観てから鑑賞しました。同じキャラクターでも前作とキャストは異なりますが、作品の雰囲気を壊すことなく新しい作品となっています。アニャ・テイラー=ジョイのフュリオサはとても魅力的でした。シリーズ未見でこの作品が気に入った人はトム・ハーディやニコラス・ホルトも出演している前作『マッドマックス怒りのデス・ロード』もぜひ観てくださいね!