【ネタバレなし】映画『アンジェントルメン』感想レビュー|第二次世界大戦を舞台に描かれる“知られざる英雄たち”の物語

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2025年に公開された映画『アンジェントルメン』(原題:『The Ministry of Ungentlemanly Warfare』)は、第二次世界大戦を舞台に実在した“非公式”特殊部隊の活躍を描いたスパイアクション映画です。

スタイリッシュな映像、息をのむアクション、そして何より魅力的なキャラクターたち。戦争の悲惨さだけではなく、その裏側で繰り広げられた「伝説の極秘作戦」を、これまでにないアプローチで描いています。

監督は『シャーロック・ホームズ』や『ジェントルメン』で知られるガイ・リッチー。主演は『マン・オブ・スティール』のヘンリー・カヴィル。豪華キャストと痛快な演出で、戦争映画の枠を超えたエンタメ作品に仕上がっています。

目次

基本情報

  • 公開年:2024年(日本:2025年)
  • 原題:『The Ministry of Ungentlemanly Warfare』
  • 監督:ガイ・リッチー
  • 原作:ダミアン・ルイス(『The Ministry of Ungentlemanly Warfare』)
  • ジャンル:スパイアクション
  • 上映時間:122分
  • 配給:ライオンズゲート、KADOKAWA

映画『アンジェントルメン』を視聴できる動画配信サービス

本作はAmazon Prime Video、U-NEXTなど複数の動画配信サービスで視聴可能です。

  • Amazon Prime Video
  • U-NEXT
  • WOWOWオンデマンド
  • Lemino
  • Video Market
  • FOD
  • Rakuten TV
  • J:COM STREAM
  • TELASA

※情報は2025年10月時点のものです。配信状況は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトで確認してください。

あらすじ

第2次世界大戦中、英国はナチス軍の猛攻により窮地に追い込まれていた。チャーチル首相の指示で、秘密裏に結成された特殊作戦執行部に命じられた任務は「英国軍にもナチスにも見つからず、北大西洋上のUボートを無力化する」という、前代未聞のミッション。しかも、集められたメンバーは正規の軍隊には収まりきらない、一癖も二癖もある“非紳士的”な猛者たち。

作戦決行に向け準備を進めるが、予想だにしない展開により事態は暗礁へと乗り上げてしまいます。彼らは敵地に潜入し、誰にも知られることなく任務を遂行できるのでしょうか。

個人的評価:★★★★☆(4.0/5.0)

個人的な評価は4.0点です。通常の軍隊では考えられない、英国の秘密作戦のスケールに驚かされました!あの007シリーズの原作者、イアン・フレミングも登場します。ジェームズ・ボンドのモデルになったというガス少佐とその仲間が繰り広げる、予測不可能な展開の連続に飽きることはありません。

主要キャスト(キャラクター)

  • ヘンリー・カヴィル (ガス・マーチ=フィリップス) リーダー
  • アラン・リッチソン (アンダース・ラッセン) 怪力男
  • アレックス・ペティファー (ジェフリー・アップルヤード) チームの頭脳
  • エイザ・ゴンザレス (マージョリー・スチュワート) 英国スパイ
  • バブス・オルサンモクン (リカルド・ヘロン) ビジネスマン風の男
  • ヒーロー・ファインズ・ティフィン (ヘンリー・ヘイズ) 航海士
  • ヘンリー・ゴールディング (フレディ・アルバレス) 爆破のプロ
  • ケイリー・エルウェス (ガビンズ准将 ‘M’)
  • ロリー・キニア (チャーチル首相)

映画『アンジェントルメン』の4つの見どころ

1.ガイ・リッチー節炸裂の演出

第二次世界大戦という重いテーマを扱いながらも、ガイ・リッチー監督の持ち味である「極限まで洗練されたスタイリッシュさ」に満ちています。テンポの良い編集、皮肉の効いたユーモア、そしてスタイリッシュな映像美。銃撃戦や潜入シーンには緊張感がありますが、ただの「血なまぐさい戦場映画」ではありません。どこか爽快感があり、観客を楽しませるための工夫が随所に感じられます。

戦争のリアリティを追求しつつも、エンターテインメントとしての「格好良さ」を極限まで高めている点が、他の戦争映画とは一線を画す、最大の魅力です。

2.個性豊かなキャラクターたち

この映画の大きな魅力の一つが、個性豊かな仲間たちです。彼らは正規の軍人というよりも、曲者ぞろいの「はみ出し者」たち。主演のヘンリー・カヴィル演じるガス少佐を筆頭に、弓矢とナイフの達人、爆破の専門家、秘密通信のプロ、女優兼歌手で射撃の名手など、まるでRPGのパーティのような多彩なメンバーが勢ぞろい。彼らの掛け合いや連携プレイが見ていて爽快です。

特に注目したいのが、潜入工作員マージョリー役のエイザ・ゴンザレス。男性中心の戦争映画にありがちな脇役的な女性キャラクターではなく、作戦の核心部分を担う重要な役割として描かれています。

3.実話ベース!歴史を動かした秘密組織SOEの裏側

歴史ものというと、どうしても堅苦しいイメージを持ちがちですが、この作品は全く違います。ウィンストン・チャーチルとコリン・ガビンズが第二次世界大戦中に設立した秘密活動部局、特殊作戦執行部(SOE)についての実話が元となっているという点も大きな魅力です。

私たちが学校で習った第二次世界大戦とは全く異なる角度から、歴史の裏側にあった秘密作戦を知ることができます。現代における非合法作戦の原型ともいえるこの作戦が、いかに戦争の流れを変えたのかという歴史的意義も感じられる作品です。

4.ヘンリー・カヴィルの新たな魅力

主人公ガス少佐を演じるのは、『マン・オブ・スティール』のスーパーマンでお馴染みのヘンリー・カヴィル。これまでの完璧なヒーロー像とは一味違った、荒っぽくて型破りな軍人役が新鮮です。カヴィルの持つ上品さと野性味のバランスが絶妙で、「紳士的でありながら非紳士的」という、まさにタイトル通りのキャラクターを見事に体現しています。アクションシーンでの身体能力の高さはもちろん、仲間との掛け合いでの人間味あふれる演技も必見です。

こんな人におすすめ

スパイ映画や潜入アクションにワクワクする人
歴史映画が好きだけど、堅苦しいのはちょっと…という人
実話ベースのドラマに興味がある人
ガイ・リッチー監督作品が好きな人
ヘンリー・カヴィルのファン

まとめ

この作品を観るまで、第二次世界大戦の陰でこのような秘密作戦があったことをまったく知りませんでした。ドイツ海軍のUボートがどれほど他国にとって脅威だったのかもこの作品で知りました。

主演のヘンリー・カヴィルは、同じガイ・リッチー監督の『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』でも主役を演じていますが、本作で見せるかなりワイルドな風貌は非常に新鮮でした!
そして、007シリーズのファンの人にも、ボンドのモデルになったとされる人物の活躍が見られるという意味で、ぜひ観ていただきたい作品です。

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この記事を書いた人

ウサダのアバター ウサダ 運営者

名前:ウサダ
映画好きで映画の感想を書いています。(主に洋画)
次に観る映画を選ぶ参考になれば嬉しいです。
好きな俳優はコリン・ファース。
夢は英国旅行。できればロンドン。

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