ブラッド・ピット主演映画『F1/エフワン』は、伝説のF1レーサー、ソニー・ヘイズ(ブラッド・ピット)が、どん底の最弱チーム「APXGP」に現役復帰を果たす物語です。優秀ながら自信家の新人ドライバー、ジョシュア・ピアス(ダムソン・イドリス)と衝突を繰り返しながらも、ソニーの常識破りの作戦でチームを勝利へと導いていきます。ブラッド・ピットの出演作として過去最高のヒットを記録しています。
基本情報
- 公開年月:2025年6月
- 監督:ジョセフ・コシンスキー(『トップガン・マーヴェリック』)
- ジャンル:スポーツ
- 上映時間:155分
- 製作:
- ジェリー・ブラッカイマー(『トップガン』シリーズ)
- ブラッド・ピット(主演)
- ルイス・ハミルトン(レーシングドライバー)
- 製作会社:Appleスタジオ
- 配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ、AppleTV+(AppleTV+でのタイトルは『F1 ザ・ムービー』)
主要キャスト(キャラクター)
- ブラッド・ピット(ソニー・ヘイズ) 世界中を放浪中のレーサー
- ダムソン・イドリス(ジョシュア・ピアス) APXGPの優秀な新人レーサー
- ハビエル・バルデム(ルーベン・セルバンテス) APXGPのオーナーでありソニー・ヘイズの友人
見どころ・おすすめポイント
1.『トップガン・マーヴェリック』監督が描く、驚異の映像体験
ドライバーと同じ視点から捉えた映像は、緊張感あふれるドライバーの表情、轟くエンジン音、そして手に汗握るレースの駆け引きをリアルに感じさせてくれます。
2.F1業界の全面協力が生んだ、臨場感あふれるレースシーン
作中のレースシーンは、各国の本物のレース会場やパドックを利用し、実際のレースの合間に撮影されています。わずかな時間で天候にも左右されながら撮影された映像は、本物のF1さながらの臨場感を生み出しています。また、観客も実際のF1レースを見に来た人々で、意外な有名俳優が映り込んでいることがファンの間で話題になりました。
3.F1初心者でも楽しめる王道の人間ドラマ
レース経験は豊富だがピークを過ぎた主人公ソニー。彼と幾度も衝突を繰り返すのが、優秀ながら自信家で生意気な新人ドライバー・ジョシュアです。当初はぎこちない関係でしたが、試合を重ねるごとに互いに信頼を深めていく様子が物語の核心となっています。F1に詳しくない人でも感情移入しやすい、王道の成長物語に仕上がっています。
普段、F1を観ていてもなかなか知ることのできない、チームオーナーやスタッフたちの視点も丁寧に描かれており、非常に興味深い内容になっています。
4.ブラッド・ピットの渾身の演技と肉体改造
61歳にしてF1レーサー役に挑んだブラッド・ピット。かつて天才と呼ばれた男の複雑な心境から、現役復帰への情熱まで、深みのある演技で魅了します。アクションシーンでも一切妥協のない本格的な演技は圧巻です。F1マシンと同じ速度が出せるマシンに自ら乗り込むため、過酷なトレーニングを重ねたという裏話も、彼の演技に深みを与えています。
個人的評価:★★★★☆(4.0/5.0)
私の個人的な評価は4.0点です。F1マシンや戦闘機のような、機能美を追求したメカニックなものに惹かれる人には特にオススメします。
このような人におすすめ!
・F1、モータースポーツファン
・感動系スポーツ映画好き
・ブラッド・ピットのファン
気になる点:
・F1レースのルールが多少分かりづらい部分がある
・迫力ある映像だが、映像に酔いやすい人は注意
まとめ
私はソニー・ヘイズが活躍していたであろう時代にF1に夢中でした。お気に入りのドライバーが引退してからはF1を観る機会が減っていたのですが、本作は懐かしさを感じながら鑑賞できました。時代とともにマシンやルールは変わっても、レースの本質は変わらない。マシン、レース、ドライバー、すべてがカッコよく、終始ワクワクが止まりませんでした。
「レースシーンが長すぎる」という意見も見かけましたが、私は全く長く感じませんでした。レースパートと、マシンに乗っていないパートとのバランスが絶妙だったからでしょう。
もしカーレース映画に興味があるなら、実話に基づいた『グランツーリスモ』(2023年公開)もおすすめです。F1などカーレースが好きな人は、ぜひこちらもチェックしてみてください。