【ネタバレなし】映画『デッドプール』感想レビュー|常識破りなR指定ヒーローの魅力を解説!

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2016年に公開された映画『デッドプール』は、マーベルコミック原作のスーパーヒーロー映画でありながら、従来のヒーロー像を覆す「型破りなアンチヒーロー」として大きな話題を呼びました。主演のライアン・レイノルズが、そのユーモアと毒舌を炸裂させた本作は、全米でR指定映画としては異例の大ヒットを記録し、日本でも熱狂的なファンを生み出しました。

目次

基本情報

  • 公開年月:2016年6月(日本)
  • 監督:ティム・ミラー(『ターミネーターニューフェイト』、『ソニック・ザ・ムービー』)
  • ジャンル:アクションコメディ/ヒーロー
  • 上映時間:108分
  • 製作総指揮:スタン・リー
  • 製作会社:20世紀スタジオ、マーベル・エンターテインメント
  • 配給:20世紀フォックス
  • レーティング:R指定 (日本ではR15+指定)

あらすじ

元傭兵のウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)はニューヨークでトラブルシューターとして日銭を稼いでいた。バーで出会った女性・ヴァネッサと恋人同士となり、幸せな日々を送っていましたが、ある日末期がんと診断される。治療法を求めて謎の男の誘いに乗り、がんの治療と引き換えに人体実験の被験者となることを決意し、恋人の前から姿を消します。

しかし、非人道的な人体実験により、超人的な治癒能力と引き換えに、顔も体も火傷を負ったように爛れた醜い姿に変異してしまう。施設から脱出したウェイドは「デッドプール」と名乗り、赤いコスチュームに身を包み、自分を変えた張本人・フランシスへの復讐を決意する。

主要キャスト(キャラクター)

  • ライアン・レイノルズ(ウェイド・ウィルソン/デッドプール)
  • モリーナ・バッカリン(ヴァネッサ) ウェイドの恋人
  • エド・スクライン(フランシス/エイジャックス) 人体実験の責任者
  • ブリアナ・ヒルデブランド(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)「X-MEN」の訓練生

見どころ・おすすめポイント

1.常識破りのヒーロー像

従来のヒーロー映画は、正義感が強く、ストイックなキャラクターが中心でした。しかし、デッドプールことウェイド・ウィルソンは、その真逆です。正義なんてクソくらえ!とばかりに自分がやりたいことを好き放題にやります。しかしその反面、内面には人間らしい脆さや弱さも持ち合わせており、そのギャップが親しみやすさを生んでいます。

2.過激なバイオレンスとブラックジョーク

彼の言動は常に毒舌とブラックジョークに満ちています。過激な暴力描写と下品なジョークが散りばめられていますが、それがデッドプールのひねくれたキャラクターを際立たせ、多くのファンの心を掴みました。

3.アクションシーンと特殊効果

映画の高速道路でのアクションシーンは、限られた予算の中で最大限のパフォーマンスを発揮した名シーンとして知られています。スローモーションと通常スピードを巧みに利用し、デッドプールの戦闘スタイルを印象的に描いています。元傭兵らしい実戦的な戦闘は、CGIに頼りすぎず実際のスタントや特殊効果を多用することで、より臨場感のあるアクションとなっています。

4.観客に語り掛ける「第四の壁」の破壊

デッドプールの最大の魅力は、「第四の壁」を破るという斬新な手法です。彼は突然カメラに向かって話しかけ、観客に語りかけたり、物語の展開をメタ的に解説したりします。これは、アメコミ原作でもおなじみの表現方法で、映画に独特のユーモアと親近感をもたらしています。

5.デッドプールを唯一無二の存在にしたライアン・レイノルズ

デッドプールを語る上で欠かせないのが、主演を務めたライアン・レイノルズです。彼自身が原作コミックの大ファンであり、この役を長年演じたいと熱望していました。映画の企画段階から積極的に制作に関わっています。

彼自身が持つユーモアと皮肉なセンスが、デッドプールというキャラクターと完璧にシンクロしているのです。軽妙な語り口、抜群のアクション、そしてコミカルな表情が、このキャラクターの魅力を引き立てています。ライアン・レイノルズの魅力が存分に詰まった本作は、彼にとってもまさにキャリアのターニングポイントとなったのです。

個人的評価:★★★★☆(4.0/5.0)

私の個人的な評価は4.0点です。ヒーロー映画としてはかなり独特な作風のため、『X-MEN』シリーズなどのアメコミ作品に詳しくない方には、少しとっつきにくいかもしれません。しかし、過激な暴力表現や下ネタもOK!という方や、一風変わったヒーローアクションを求めている方には、ぜひオススメしたい映画です。

映画『デッドプール』を楽しむためのポイント
・他のマーベル作品『X-MEN』など)のキャラクターについて基礎知識があると、より楽しめます
・家族と観ると少々気まずくなるかもしれないシーンがあります

まとめ

『デッドプール』は、従来のヒーロー像を打ち破る、革新的なアクションコメディです。ライアン・レイノルズの完璧なハマり役と、斬新な演出が観客を魅了し、R指定ながらも大成功を収めました。続編の『デッドプール2』、そしてMCU参戦作『デッドプール&ウルヴァリン』も公開され、今後ますます注目が集まるデッドプール。その原点である本作を、ぜひ一度ご覧ください。

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この記事を書いた人

ウサダのアバター ウサダ 運営者

名前:ウサダ
映画好きで映画の感想を書いています。(主に洋画)
次に観る映画を選ぶ参考になれば嬉しいです。
好きな俳優はコリン・ファース。
夢は英国旅行。できればロンドン。

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