映画『ハンターキラー 潜航せよ』(原題:HunterKiller)は、潜水艦アクションと地上戦、そして国際政治の駆け引きが絶妙に絡み合う軍事スリラーです。米露の緊張関係を背景に、潜水艦と特殊部隊の連携によって世界の危機を回避するという壮大なスケールで描かれています。潜水艦映画の新たな傑作として、そして大人がじっくり楽しめるアクション映画として、強くおすすめできる一本です。
基本情報
公開年:2018年(日本:2019年)
監督:ドノヴァン・マーシュ
ジャンル:軍事スリラー/潜水艦アクション
上映時間:122分
配給:ライオンズゲート/サミット・エンターテインメント
映画『ハンターキラー 潜航せよ』配信・視聴情報
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※情報は2025年9月時点のものです。配信状況は変更される場合があります。
あらすじ
ロシア近海で1隻のアメリカの原子力潜水艦が消息を絶つ。アメリカ海軍が調査のため派遣した原子力潜水艦「アーカンソー」を率いるのは、新任の艦長ジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)。彼は型破りな指揮官ながらも冷静沈着で、状況を見極める力に長けていた。
一方その頃、ロシア国内ではクーデターが勃発。軍強硬派が大統領を拘束し、世界を戦争へと導こうとしていた。核の引き金に手がかかる緊迫した国際情勢のなか、グラス艦長と彼の乗組員たちは、戦争を回避するための極秘ミッションに挑みます。
主要キャスト(キャラクター)
- ジェラルド・バトラー(ジョー・グラス) 潜水艦アーカンソー艦長
- ミカエル・ニクヴィスト(セルゲイ・アンドロポフ) ロシア潜水艦艦長
- ゲイリー・オールドマン(チャールズ・ドネガン) 米国海軍大将
映画『ハンターキラー 潜航せよ』の6つの見どころ
1.息をのむ!潜水艦内のリアルな緊張感
本作最大の魅力は、何といっても潜水艦内の緊迫感!狭い艦内での緊張感、ソナーの音響効果、魚雷発射時の迫力など、実際に潜水艦に乗っているかのような臨場感を味わえます。特に、ロシア艦との駆け引きや、機雷原を突破する場面では、息をのむ展開が続き、軍事映画ファンにはたまらない緊張感が漂います。
2.海軍全面協力!本物すぎる潜水艦の描写
本作は、米海軍の全面協力のもと、実際に稼働中の原子力潜水艦で撮影を敢行したことでも話題になりました。監督やキャストが実際に潜水艦に乗り込み、乗組員の日常や内部の構造を徹底的にリサーチ。その結果、ソナーの音響による探知や、水圧によって軋む船体の音、艦内を張り巡らされた無数の配線など、これまでの潜水艦映画とは一線を画す、圧倒的な臨場感とリアルな閉塞感が描かれています。
3.静寂の海と、ド派手な陸上戦の二重構造
潜水艦だけでなく、地上ではネイビーシールズによる極秘偵察ミッションが同時進行。ロシア国内でのクーデター阻止、大統領救出という任務が描かれます。潜水艦内での静かなる緊張感と、陸上での派手な銃撃戦や爆発シーンが交互に描かれることで、物語に奥行きとスピード感が生まれ、最後まで緊張が途切れません。
4.大人の鑑賞に堪える、リアルな政治サスペンス
物語の背景にはアメリカとロシアの緊張関係があります。冷戦の影を引きずりながらも21世紀的な国際情勢を反映させ、単なる潜水艦バトルに留まらず、政治スリラーとしても楽しめます。特にゲイリー・オールドマン演じるアメリカ高官の存在感が光り、現実の国際情勢を反映したストーリーは、単なるアクション映画以上の深みを作品に与えています。
5.敵味方を超えた、熱い男たちの絆
アクションの合間に織り込まれる人間ドラマも見逃せません。敵味方を超えた、艦長同士の信頼関係、部下への責任感、家族への想いなど、キャラクターの内面描写が作品に感情的な重みを加えています。
6.ジェラルド・バトラーのカリスマ性
主演のジェラルド・バトラーは、これまで『300<スリーハンドレッド>』や『エンド・オブ・ホワイトハウス』シリーズで鍛え上げたアクション俳優としての存在感を本作でも発揮。冷静沈着でありながら大胆な決断力を持つ潜水艦艦長を演じています。彼の演技は、緊迫した状況下でのリーダーシップと人間性を素晴らしい表現力で描き、作品の魅力を大きく支えています。
こんな人におすすめ
- 潜水艦映画が好きな人
- 『レッド・オクトーバーを追え!』、『U・ボート』などの名作が好きなら必見。リアルな潜水艦の描写と緊迫感に満足できるはずです。
- スリルとアクションを同時に味わいたい
- 静かに張り詰める心理戦とド派手なアクションシーンがバランスよく配置されており、アクション映画ファンも満足できます。
- 軍事スリラー、政治サスペンスに興味がある人
- 軍事戦略や国際関係の描写がリアルで、政治的駆け引きを楽しみたい人にもおすすめ。
- 男たちの熱いドラマに心惹かれる人
- 「男の美学」「信頼と友情」といったテーマに共感できる方は、この映画の人間ドラマに感動すること間違いなしです。
- ジェラルド・バトラーやゲイリー・オールドマンのファン
- 実力派俳優の競演が光る作品。特にオールドマンの迫力ある演技は映画全体を引き締めています。
個人的評価:★★★★☆(4.0/5.0)
個人的な評価は4.0点です。ジェラルド・バトラーの力強い演技、リアルな軍事描写、緊張感あふれるストーリー展開が見事に融合しています。潜水艦映画や軍事アクションが好きな方、国際政治スリラーを楽しみたい方にはおすすめの一作です。
まとめ
とにかくジェラルド・バトラーの演技力と存在感が素晴らしいです!そして潜水艦での戦いだけではなく、地上でのミッションが同時進行する二重構造、派手なアクション、人間ドラマと全体的にとても満足度が高い作品でした。