2025年公開のアクションコメディ映画『ヘッド・オブ・ステイト』をネタバレなしでレビュー。イドリス・エルバとジョン・シナが英米のトップを演じる痛快バディムービーの魅力を解説します。
あらすじ
真面目で実直すぎる英国首相と元人気俳優の米国大統領は何もかもが正反対。ふたりの激しいライバル意識から国同士の協調関係も危うくなりそうになります。しかし誰も予測していなかった敵からの攻撃により、移動中に同行していた信頼できる部下をすべて失ってしまいます。執拗に命を狙ってくる謎の敵から、首相と大統領の二人きりでの決死の逃亡劇が始まります。果たして二人に助けは現れるのか?そして二人の命を狙う謎の組織の正体とその目的とは?
基本情報
- 公開年: 2025年
- 監督 : イリヤ・ナイシュラー(『Mr.ノーバディ』)
- ジャンル:アクションコメディ
- 上映時間: 113分
- 製作会社 : メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
- 配給: Amazon MGMスタジオ
- 配信:Amazon prime video
主要キャスト(キャラクター)
- イドリス・エルバ(英国首相/サム・クラーク)
- ジョン・シナ(米国大統領/ウィル・デリンジャー)
- プリヤンカー・チョープラー・ジョナス(MI6エージェント/ノエル)
見どころ・おすすめポイント
1.意外なアクション
首相と大統領なので常に護衛されているため、二人とも敵にすぐやらてしまうと思いきや意外にも高い身体能力を見せつけます!英国首相は元軍人で、米国大統領は元映画アクションスター。ただし元俳優のアクションは見栄えはしますが、攻撃力はそれほどありません(笑)。
2.政治トップの意外な素顔
真面目一辺倒で独身の英首相は、米国大統領に面白みがない人間だと揶揄されますが、 実は軍隊時代の元部下の女性への未練が心残りになっています。 一方、米国大統領は英国首相から目立ちたがり屋で上辺だけの人間だとみなされていますが、実は心から真剣に国の行く末を考えて行動していることが分かってきます。 初めは仲違いばかりしていた二人ですが、心の中では少しずつ認め合っていくのです。
3.思わず笑ってしまうシーン
目立たないように逃亡しながらのアクションシーンが続きますが、 思わずクスッと笑ってしまうコミカルなシーンもたくさんあります。世界的な有名人だと自信満々の元俳優である米国大統領ですが、他国の若者にはまったく知られておらず襲われたりすることも。
また、冗長になりがちな遠くから仲間が駆けつけるシーンや回想シーンは「えっ!?」と驚くような演出で短縮されています。この演出は賛否が分かれそうですが、個人的には好きでした。
4.意外な物語の厚み
二人を守るために、多くの信頼できる部下たちが命を落としていきます。それが悲惨で悲壮なわけではありません。部下たちは皆、二人の命を最優先し、それが「当然」 であるかのようにあっさりと命を落としていくのです。
この描写により、二人は自分がどれだけ多くの人間に守られ、生かされているのかに気づき、どんな手段を使ってでも生き延びるための覚悟を決めます。 この点がこの映画が単なる 「アクションコメディ」 だけではない深みを与えています。
個人的評価:★★★★☆ (4.0/5.0)
私の個人的な評価は4.0点です。英国と米国の対立や共闘ものが好きなので気になって観てみましたが、 期待以上でした。 あまり考えず、ストレス発散のために観るのがおすすめです。
このような人におすすめ
・バディものが好き
・アクションが好き
・ハラハラドキドキしてスッキリしたい人
・少し恋愛要素はありますが、Hシーンはないので家族で観ても安心
主要キャストの他の出演作もチェック!
イドリス・エルバとジョン・シナといえば『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』で共演していましたね。あちらはクセが強い悪人が集まって敵と戦うという内容で、『ヘッド・オブ・ステイト』との役柄とは二人ともかなり違いますが、アクションコメディ好きにはこちらもお勧めです!

イドリス・エルバは『マイティ・ソー』や『アベンジャーズ』シリーズではソーの仲間としてアスガルドと地球を繋ぐ光の橋の番人・ヘイムダル役でした。 MCU好きの人にはおなじみの俳優ですね。
ジョン・シナは元プロレスラーの俳優です。 さすが良い体格ですよね。 『キングスマン』のマシュー・ボーン監督の映画 『アーガイル』 では出番は少ないものの、アーガイルの相棒役を演じていました。私はこの 『アーガイル』 は大好きなんですが、あまりヒットはしなかったようで残念です。 『キングスマン』よりもとんでもアクションが多かったせいもしれません(笑) 。