異色ヒーロー映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』」は2021年に公開されたアクション・エンターテインメント作品です。本作は、DCコミックスの悪役たちが政府の命令でチームを組み、減刑と引き換えに危険な任務に挑むという設定の「スーサイド・スクワッド」シリーズの最新作。監督はMCUの映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で知られるジェームズ・ガン。彼のユーモアとアクションセンスが炸裂した、まさに“極”悪党たちの狂宴です。
基本情報
公開年月:2021年8月
監督・脚本:ジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『スーパーマン』(2025年))|
ジャンル:アクション/ダーク・ヒーロー/コメディ
上映時間:132分
配給:ワーナー・ブラザース
映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の配信一覧
本作はAmazon Prime Video、U-NEXT、Huluなど複数の動画配信サービスで視聴可能です。
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- TELASA
- Lemino
- hulu
- J:COM STREAM
- TSUTAYA DISCAS
※情報は2025年9月時点のものです。配信状況は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトで確認してください。
あらすじ
アメリカ政府の極秘任務部隊「タスクフォースX」、通称スーサイド・スクワッド。集められたのは、刑務所に収監されたならず者や殺し屋、サイコパス、そして一癖も二癖もあるアウトローたちです。
彼らに与えられたミッションは、南米の孤島国家にある謎の極秘施設に潜入し、ある計画を阻止すること。任務に失敗すれば即死、成功すれば減刑という破格の条件に釣られ、命知らずの極悪人たちが過酷な戦場へと投入されます。しかし、この作戦には政府の思惑や巨大な陰謀が隠されており、彼らは予想を超える敵と直面することに…。
主要キャスト(キャラクター)
- マーゴット・ロビー(ハーレイ・クイン) ジョーカーの元恋人で犯罪者
- イドリス・エルバ(ブラッドスポート) 最強のスナイパー
- ジョン・シナ(ピースメイカー) 平和のためなら暴力も辞さないという信念の男
- ダニエラ・メルヒオール(ラットキャッチャー2) ネズミを操る能力を持つ女性
- デヴィッド・ダストマルチャン(ポルカドットマン) 水玉模様のスーツの男
映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』の7つの見どころ
1.R15指定ならではの過激なアクションとゴア描写
R15指定ならではの過激さ!正直、『本当にこんなことしちゃうの!?』と驚きの連続でした。人がサクサク死ぬ展開、人体が吹き飛ぶ演出。ただし単なる残虐描写ではなく、ポップな色彩と融合し、目を背けたくなるはずなのに、不思議とクセになります。
2.ジェームズ・ガン監督の真骨頂!予想できない“クレイジー“アクションとブラックユーモア
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で世界を魅了したジェームズ・ガン監督。彼の代名詞とも言えるのが、クセの強いキャラクター、ポップな音楽、そして容赦ないブラックユーモアです。残酷なシーンでさえもスタイリッシュに描かれ、観客を飽きさせない演出力は圧巻です。そして登場人物たちの「予測不可能な運命」は、本作を語る上で外せない要素。最後の最後まで緊張感が持続します。
3.派手すぎるアクション
アクションシーンがぶっ飛んでいます。ド派手な銃撃戦、血しぶき舞う肉弾戦、そしてまさかの巨大な〇〇との対決。まるでゲームの世界に入り込んだかのような、常識外れのスペクタクルがノンストップで繰り広げられます。悪党たちのどうしようもない会話や、シュールすぎる展開は観客の腹筋を崩壊させます。「え、そこでそれやる!?」という驚きの連続が、この映画の大きな魅力となっています。
4.ヒーロー映画の常識を覆す、容赦ない“展開”
この映画は、まさに「予測不能」という言葉がぴったりです。従来のヒーロー映画のように「主要キャラは最後まで生き残るだろう」という甘い考えは、この作品では通用しません。監督は躊躇なくキャラクターを容赦なく死なせます。この「いつ誰が死ぬか分からない」というスリルが、観客をスクリーンから目を離せなくさせます。それは同時に、それぞれのキャラクターの“クソ度胸”が試される瞬間でもあります。彼らは命を賭けて、このミッションに挑んでいるのです。その刹那的な生き様が、観客の心を揺さぶります。
5.悪党たちの“人間味”
本作は単なるアクション映画ではありません。登場人物たちは皆「悪党」ですが、それぞれに弱さや哀しみ、人間らしさが描かれています。娘との関係に悩む父親、孤独を抱えるモンスター、自分の信念を貫く狂人。彼らの背景を知ることで、観客は「ただの悪党」ではなく「共感できる人間」としてキャラクターを見られるようになります。このギャップこそが、映画をただのB級アクションから“心に残る作品”へと引き上げているのです。
6.社会風刺とメッセージ性
単なるアクション映画に留まらず、本作には現代社会への鋭い風刺とメッセージが込められています。権力者の横暴、政治的陰謀、そして「正義」の在り方について考えさせられる深いテーマが織り込まれています。ヴィランたちがただの使い捨て兵器ではなく、時に正義感を見せ、仲間を守る姿には胸を打たれるものがあります。特にラットキャッチャー2の活躍や、キング・シャークの純粋さには涙する観客も多いでしょう。
7.前作との違いとリブート要素
2016年の前作『スーサイド・スクワッド』とは異なり、本作は完全なリブートとして製作されました。前作の重いトーンから一転し、よりコメディ要素を強くしながらも、キャラクターの内面描写はより丁寧に描かれています。前作を観ていなくても十分楽しめる内容となっています。他のDC作品を観ていなくても、この作品単体で楽しめます。
こんな人におすすめ
・アメコミ映画が好きな人
・ブラックなユーモア満載の作品を楽しみたい人
・ダークヒーローやアンチヒーローが好きな人
・派手なアクションと笑いを同時に味わいたい人
・ジェームズ・ガン監督のファン
・マーゴット・ロビーのハーレイ・クインが好きな人
※本作はR指定(日本ではPG12指定)となっており、暴力的なシーンや強い言葉遣いが含まれています。小さなお子様と一緒に観る際は注意が必要です。また、グロテスクな表現やブラックユーモアが多用されているため、そうした要素が苦手な方は事前に確認することをおすすめします。
個人的評価:★★★★☆(4.0/5.0)
個人的な評価は4.0点です。『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は、ただのアクション映画ではありません。個性豊かなキャラクターたちが織りなすドラマ、過激でスタイリッシュな演出、そして社会風刺を含んだストーリー展開が融合した、まさに“極”上のエンターテインメントです。「悪党たちが世界を救う」という逆説的なテーマの中に、人間味や感動がしっかりと描かれている本作。アメコミ映画の枠を超えた、映画ファン必見の一作です。
まとめ
ハーレイ・クインの自由奔放さは観ていて本当にスカッとします!そしてジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のように多くのキャラクターを絶妙にまとめ上げ、魅せる手腕は素晴らしいです。それぞれのキャラクターの見せ場があり、とても分かりやすいです。2025年に公開された『スーパーマン』でも発揮されています。この作品が気に入った人には、ぜひこちらもおすすめしたいです!

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